杉山経営労務事務所併設 杉山美術館のご利用案内
自動車展示
美術館開館の土曜日、日曜日に限り(原則)併設の駐車場にて自動車の展示を致します。
総生産台数僅か76台のポルシェを始め、あまり目にすることの出来ない希少な自動車を数台展示しております。
展示車紹介
Porsche 911 Turbo3.6S Flatnose は、911シリーズとしては3代目にあたるType964(1989~1993)の最後を飾るスペシャルモデルとして1993年に企画され翌1994年に76台のみ販売されました。76台の内訳はX83、X84、X85の3タイプに別れており、X83(日本向け)10台、X84(その他の世界向け)27台、X85(アメリカ向け)39台となっています。X83(日本向け)10台については2代目のType930時代の特別モデルである旧来のフラットノーズのエクステリアを踏襲しており、X84(その他の世界向け)、X85(アメリカ向け)はType964オリジナルのフラットノーズのエクステリアを与えられました。展示車輌のPorsche 911 Turbo3.6S Flatnoseは、当時の輸入総代理店であるミツワ自動車がX83(日本向け)10台とは別に3台輸入したドイツ本国向けX84のうちの1台です。日本ではX84、X85はその存在自体を余り認識さ れておらず、ミツワ自動車によって輸入された3台は正に幻のような存在となっております。
Ferrari F355 Cornes Special Editionは、1968年のDino206GTから続くクラシックピッコロフェラーリの最終進化型であるF355をベースとした限定モデルです。1997年にフェラーリのインポーターとなって20周年を迎えた当時の輸入総代理店であるコーンズアンドカンパニーが、それを記念すべく20台の特別限定車をフェラーリ社にオーダーしました。Ferrari F355 Cornes Special Editionと名付けられたそのクルマには3つの外装色とそれぞれ専用の内装及びブレーキのキャリパーの色が用意されました。20台の内訳は、
ロッソ・コルサ +ブラックに赤ステッチ+レッドキャリパー 7台
ブルー・ツールドフランス+タン+ゴールドキャリパー 7台
ロッソ・フィオラノ+ブラックに赤ステッチ+シルバーキャリパー 6台
フェラーリ社は当時、オーダーしても1年前後待ちの生産体制だったため、1997年から生産後順次送られてきましたが、最後の納車は翌年の1998年になっての事でした。展示車輌は1998年登録で20台のうちの最後の1台となります。
2003年に発売されたZ4ロードスターが2006 年にマイナーチェンジされる際に新たにクーペバージョンが追加されました。このクーペは、単にオープンボディにルーフを追加したものではなく、新たに設計し直されたものでした。そのため、ロードスターモデルの2倍のねじれ剛性を得ることとなりました。BMW Z4M CoupeはBMWの関連会社であるM社によってクーペボディをベースに開発され2006年から2008 年までの2年間に4275台が生産されました。M社とは、BMW車をベースにM社独自のコンセプトによるチューニングとドレスアップによりプレミアム性の高い高性能車を生み出している会社です。エンジンは2000年から6年連続エンジンオブザイヤーに輝いたM3(E46)のエンジン(S54)が移植され、足回りはM3CSLから移植されるという魅力的なZ4Mクーペは、優美な外観と正反対な硬派な車に仕上がりました。BMWの中で最も硬派なクルマだと言われています。ただ、ピュアなスポーツカー故、乗り手を選ぶクルマになってしまってこと、またマニュアルのみの設定しかなかったことが災いして、日本においてはあまりオーダーされませんでした。一説では日本での販売台数は60台に満たないと言われています。展示車輌は、2008年5月登録で最終モデルに近いクルマです。外装色、内装などBMWの特別プログラムが選択されており、同じ仕様は日本、アメリカで販売されたクルマにはありません。その他の国の情報はわかりませんが、もしかしたら世界で1台だけのクルマかも知れない・・・というロマンを感じます。
自動車展示の注意事項
■ 展示場所が屋根のない駐車場ですので、常設ではありません。
■ 準備の都合がありますので、予約制(観覧ご希望日の1週間前まで)とさせていただきます。
■ 雨天の場合はガレージでの展示となりますのでご了承ください。
■ 杉山美術館としての企画となりますので、自動車のみの観覧は出来ませんのでご了承ください。